よくある質問
1. アノテーション品質はどのように保証されていますか?
品質と効率はしばしばトレードオフの関係にありますが、プラットフォームはどのように高効率な納品と高精度を両立していますか?
AIOは1年以上にわたりデータ業務を運営し、累計300TB以上のデータアノテーション実績と豊富な運用経験を蓄積しています。
- 効率向上:類似データに対しては、過去の正しいアノテーション履歴を活用し、次のアノテーション候補を提案することで、大量データのアノテーション効率を大幅に向上させています。
- 品質向上:誤ったアノテーションについては、アルゴリズムで多数派と比較し、異常な場合は重点的なチェックを促す仕組みがあります。
自動化プリアノテーションやAI支援アノテーション技術(アクティブラーニング等)は導入されていますか?
大規模言語モデルを活用し、文脈アノテーションの意味チェック(Tencent CloudのDeepseek API経由)をサポートしています。 今後は画像認識エンジンを導入し、対象物体の検出・追跡によるさらなる自動化を計画しています。
2. アノテーションチームの 管理方法は?
アノテーターの効率や品質(エラー率等)はどのように定量化していますか?
レビュワーが発見した問題はすべてデータベースに記録され、プロジェクト詳細画面で各メンバーのエラー数・正解数を集計できます。
タスクの難易度に応じて、経験豊富なアノテーターに複雑なタスクを割り当てるなどの動的タスク配分は行っていますか?
プロジェクトマネージャーがデータアノテーションやレビュータスクの調整・配分を行えます。今後はタスクプールを導入し、高効率なアノテーターが自らタスクを取得できる仕組みも検討しています。
主観性の高いアノテーションタスク(例:動作意図認識)に対し、レビュー機構で曖昧さを減らす方法は?
毎日のアノテーションレビュー状況を会議やメッセージで共有し、基準の統一を図っています。
複雑なシーンのアノテーション基準はどのように策定していますか?
- 各プロジェクトごとに独立したアノテーションルールライブラリを持ち、プロジェクト単位でカスタマイズ可能(デフォルトは共通)。
- また、プロジェクトマネージャーや経験者が事前にサンプルデータをアノテーションし、テンプレートとして自動化アルゴリズムやアノテーターの参考にしています。
3. データ品質の保証方法は?
マルチモーダルデータのタイムアライメントや一貫性チェックはどのように行っていますか?
- プリプロセス段階でアライメントを実施しており、AIOのデータ収集機器ではシームレスに対応可能です。顧客独自データの場合は、タイムスタンプのアライメントに機器パラメータが必要なため、追加の適合作業が必要です。
- 一貫性チェックもプラットフォーム投入前のプリプロセスで実施し、フレーム落ちやタイムギャップ検出などを可視化しています。
4. データセキュリティとコンプライアンスの保証方法は?
プラットフォームはデータをアクセスリンクのみで管理し、Tencent Cloud等のサードパーティクラウドストレージを利用しています。機密データ処理時、「IPホワイトリスト+権限管理+暗号鍵」でエンドツーエンドのデータ分離をどのように実現していますか?
データアクセス保護:
- すべてのクラウドストレージベンダーはIPホワイトリスト+サーバーサイド暗号化をサポートしており、顧客はアクセ ス可能なIPやデバイスを指定できます。
- AIOデータプラットフォームはプロジェクト権限管理、ロール権限管理、アクセス監査など多層的な権限分離を提供します。
データ転送の暗号化: 基本的なHTTPS転送暗号化に加え、プリプロセス時にデータを公開鍵で暗号化してクラウドにアップロードし、クラウドからの読み出し時はブラウザのローカルに保存された秘密鍵で復号します(秘密鍵はクラウドにアップロードせず、顧客ローカルのみで管理。これにより特定顧客のみが実データにアクセス可能となります)。
5. カスタマイズ対応について
これまでにどのような顧客へのサービス実績がありますか?
主に顧客のプライベートなオフライン環境への導入実績があり、アノテーション要件を十分に満たしています。納品事例としては、中国大手企業や大学のロボット研究チーム、ヒューマノイドロボット企業のモデルチームなどがあります。
プラットフォームには二次開発用のAPIやドキュメントはありますか?
はい、充実したAPIドキュメントと二次開発用チュートリアルを提供しています。 プラットフォームのデータはすべてAPI経由で、ログインキーを用いて読み書き可能です。顧客自身でサードパーティプラグインを開発したり、AIOにカスタム開発を依頼することもできます。
プラットフォーム は大規模データに対応していますか?
対応しています。設計当初から、データは専門のオブジェクトストレージサービスに保存することを前提としています。
社内運用のプライベートオブジェクトストレージ(MinIO+NAS)には既に300TB以上のデータが保存されており、ストレージ容量は無制限に拡張可能です。
プラットフォームはデータのアクセスリンクとアクセスキーのみを管理するため、データ保存の難易度を大幅に低減しています。また、分散型クラスターデプロイにも対応し、Tencent Cloud等の成熟したクラウドベンダー上ではリクエスト負荷に応じてサーバーリソースを動的に調整できます。